2007年11月28日

三池崇史監督の海外での活躍

ハリウッドからの話も数年前からあるようでしたが、2006年、アメリカのケーブルテレビの企画に参加して、“ホラー映画の巨匠13人”として、オムニバスの中の一作をつくったようなのですが、比較的その枠が甘いといわれているケーブルテレビであるにも関わらず、日本人で唯一の参加監督だった三池監督の作品『インプリント 〜ぼっけえ、きょうてえ〜』(原作・岩井志麻子)は、放映が見送りになったそうです。

この作品は、作られた当時、日本でも話題にもなっていたようなのに、映倫が審査を拒否するほどだったようです。結局、「夕張ファンタスティック映画祭」での上映や、単館でのレイトショー、WOWWOWなどのR!15指定として放映されたのみのようです。これは観ていませんが、拷問シーンがかなり残酷だったとのことです。日本人の女優として、ハリウッドでも活躍している工藤夕貴さんなどが出演していました。


三池監督の作品のイメージとして、一般的に知られているのは、まず「暴力的な模写が多い」、あるいは「グロい」などという表現をする人もいますが、トロント国際映画祭(2001年)で、『殺し屋1』の上映をした折りには、「暴力の描写こそが自分の持ち味でもある」ことをアピールして、エチケット袋を配ったという話があります。

しかし、そのようにエチケット袋が必要なほどの、いわゆる「グロい」と言われる作品ばかりでなく、『ウルトラマンシリーズ』や『妖怪大戦争』のような子供も一緒に楽しめるような作品や、解散したアイドルグループ・SPEEDが主演した映画『アンドロメディア』、また、『サラリーマン金太郎』などのような広く大衆が楽しめるような作品もたくさん監督しています。

ホラー・グロい、残酷、暴力…というイメージだけが先行していて、また、監督も「暴力は愛」などとおっしゃられていますから、どうしてもそのようなイメージだけのように思われがちですが、ジャンルを超えて、様々な作品で、その奇才を発揮している監督であると思われます。まだまだ、三池監督の引き出しは、色々なものが詰まっている気がして、これからが益々、楽しみです。どのようなジャンルでも、三池監督はこなしてしまいそうです。

現在でも、ヨーロッパやアメリカの映画人と呼ばれる人たちとは、交流があるそうで、色々と映画作りの話などをしているそうです。これからいっしょに作品をつくられたり、また、三池監督の作品が、アメリカやヨーロッパでもさらに人気がでるのではないかという気がします。
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2007年11月27日

俳優もこなす三池監督

次々と作品を作り続け、一年で、4〜5日も休みがないという三池監督ですが、監督としてではなくても、作品に参加したものなどを含めれば、その数は100をくだらないと思われます。有名なクエンティン・タランティーノ監督も、三池監督にとても影響を受けたひとりで、『殺し屋1』などは、その影響のほどが伺えるほどだそうです。現在は、タランティーノ監督と三池監督とは熱い友情関係にあるようで、最近、劇場公開された三池監督作品『スキヤキウエスタンジャンゴ』にも、タランティーノ監督が俳優として出演しているほどです。

また、監督をしたり、関わったりした作品の中には、「三池モパ」「三池イエロー」「三池ドコモ」などの名前で、俳優としても出演しているものがありますが、なかなかの演技で存在感があります。今まで観た中では、『喧嘩の花道』の日雇い労務者役で、主役のひとりに居酒屋で刺されるシーンなどはなかなかの演技です。また、『蘇る金狼2』では、哀愁も感じさせるような存在感のある重要な役を演じています。また、その他にも、演技者として多数の出演作品があります。

だいぶ前に、なにかのインタビューで知ったのですが、三池監督は、映画監督になる前の若かりし頃、チャールズ・チャップリンの映画を観るために映画館に出かけたそうです。しかし、その映画館が込んでいて立ち見になると言われ、立ったまま観るまでもないと、たまたま、「あまり観客が入っていないので座れる」と言われた映画を選んで観たのだそうです。それが「悪魔のいけにえ」でした。

それから何年もたって、監督として「夕張ファンタスティック映画祭」に参加した時、三池監督は、そこで、あの“空いていたから入った映画館”で観た作品『悪魔のいけにえ』の監督と、同じ監督同士として並ぶことになったのです。三池監督は、こころの中で「ありがとう」とつぶやいたそうですよ(笑)。

もし、その時に、チャップリンの映画を観ていたら、どうだったのでしょう。そんなことを、三池監督も夕張で頭を過ぎったそうです。
タグ:三池監督
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2007年11月23日

三池崇史監督のPROFILE

・1960年8月24日生まれ
・大阪府八尾市出身
・横浜放送専門学校(現在の日本映画学校)を卒業
・専門学校卒業後、今村昌平監督、恩地日出夫監督に師事する。

・1991年、オリジナルVIDEO作品(Vシネ)『突風!ミニパト隊 アイキャッチ・ジャンクション』で監督としてデビューし、その後は、Vシネ「喧嘩の花道」(96)等の監督作品や「金と銀」シリーズ等のプロデュースなど、多数の作品に参加している。
・1995年、劇場映画「新宿黒社会」で劇場映画監督としてデビューをした。
・1998年には、米国『TIME』誌で取り上げられ、「これからの活躍が期待される非・英語圏の映画監督」として10位に選出されたことがある。
・2000年、「第29回ロッテルダム国際映画祭国際映画批評家連盟賞」、「オランダ映画ジャーナリスト賞」を受賞する。
・Vシネマとしては初めて、『極道恐怖大劇場 牛頭』で、カンヌ映画祭に参加している。
・最近の作品として、『龍が如く 劇場版』『スキヤキウエスタンジャンゴ』『クローズZERO』などがある。




海外でも、多数の映画賞を受賞をしています。
代表的なものとして…

・『極道戦国志 不動』では、「ファンタスボルト国際映画祭審査員特別賞」を受賞。
・『オーディション』で、「ロッテルダム国際映画祭で国際批評家連盟賞」、「オランダジャーナリズム連盟賞」を受賞。
・『カタクリ家の幸福』では、「ジェルミナーレ国際ファンタスティック映画祭審査員特別賞」する。
・『牛頭』で、「第36回シッチェス・カタロニア国際映画祭・審査員特別ビジュアルエフェクト賞」などを受賞する。
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2007年11月22日

三池崇史監督作品には愛があります

三池監督ウォッチャーとしては、今回ヒットしている「クローズ」は是非とも、観なければならぬ!と思いつつ、ぎっくり腰で伏せっております。こころでは、イソイソしつつも見に行けない辛さ、解ります?

しかも、とっても旬な小栗旬くんと、山田孝之くんの映画ですよ。これに関して感想を述べられない自分が悲しいです。他のキャストも豪華です。気になる俳優さんがたくさん出ています。岸谷五朗さんや、遠藤憲一さん、ヤベキョウスケさん…。どの俳優さんも三池組の映画には、たくさん出演されている個性的な名俳優ばかりです。そこに、小栗旬くんと、山田孝之くんが…という点でも、とても興味深いですし、久しぶりに、「学ラン着た暴れん坊天使くんたちのストーリー」だということで、この絵は、三池監督の十八番ではありませんか。早く、観たいです。

ところで、ネット内で、三池、三池と検索する女性は他にもいるのでしょうか。まず、三池監督の作品は、ヒジョーに個性的ですから、好き嫌いがはっきり分かれるのかもしれません。一般的な感覚からしたら、女性向きではない…かもしれませんね。でもね…。これだけは言わせてね。

『愛』なんです。
三池監督の映画には『愛』があるんです。

アンチ三池の方にとって「どこがぁー?!」とお思いかもしれませんね。これは一言では申し上げられません。そんなわけで、三池監督オンリーのブログをとうとう作ってしまったわけです。

三池監督の作品は、とても数が多く、しかもバラエティに飛んでいます。一般的なイメージとしては、「荒唐無稽なはちゃめちゃな作品」あるいは、「暴力的」「残虐」などというイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。実は、その中に「愛」が潜んでいるんです。

私が今まで観た三池崇史監督の作品は、その膨大な数からすれば、三池ウォッチャーとしては、まだまだ“ひよっこ”でしょう。数えてみたら、14作品しかありません。ドラマやVシネなどを含めたら、100前後あるのではないでしょうか。とにかく、いつも撮影しているという感覚らしいのです。

そんな中で、まず、初めて「三池にやられたー!」と思った作品は、「荒ぶる魂たち」でした。これは、本当に横道から入りました。まず、雑誌の紹介記事かなにかで、作品の紹介写真があったのですが、「主演している加藤雅也さんの雰囲気があまりにかっこよかったので観た」という単純な理由です。極道映画の域という大枠ではありますが、これは、極道ものというより、むしろ、男のロマンと受け取りました。

すごい映画でした。それまでの、日本のコテコテやくざ映画のイメージが吹き飛んでしまったのです。「こんなやくざ映画をつくる監督ってどんな人なの?」というのが、「もっと知りたい、三池崇史くん」になったわけです。

これから、ブログで、好きな作品、観た感想などを書いていこうと思います。三池監督作品には「愛がある」んです(しつこい!)。
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